※商品PRを含む記事です。当メディアではAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイト等の各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
この記事では「SIGMA 8-16mm f/4.5-5.6 DC HSM」というフルサイズ換算12mmの超超広角レンズのレビューをします。
[st-kaiwa1 r]マジで広すぎた[/st-kaiwa1]
SIGMA 8-16mmは「8mmという圧倒的画角」が売りなレンズです。
とにかく広く撮れるというのがこのレンズの特徴ですが、それ以外にも
- AFが早い
- 隅の解像感がいい
などの特徴があるレンズです。
ということでこの記事ではSIGMA 8-16mmの
- 機能と写りのレビュー
- おすすめポイント
- 残念なポイント
について書いていきます。
読み飛ばしリンク
SIGMA 8-16mmの外観・機能をレビュー
SIGMA 8-16mmの外観・機能についてレビューしていきます。
レンズのサイズ・重量はこちら。
- 最大径:75mm
- 全長:105.7mm
- 重さ:555g
Tamron 10-24mmと比べても100gほど重たいレンズです。
それでもペットボトル1本分くらいの重さなので、持ち運びは億劫になりません。
[st-kaiwa1 r]片手撮影も大丈夫な重さでした [/st-kaiwa1]
焦点距離は8mm-16mm、F値は4.5−5.6です。
ボディについているスイッチは「AF/M切り替えスイッチ」の一つだけです。
マウント部は特に細工などはなくシンプルです。
SIGMA 8-16mmはレンズフードが一体型のレンズでした。
SIMGA 8-16mmは出目金レンズと呼ばれる、レンズ面がかなり出っ張っているレンズです。
そのためレンズキャップは通常のレンズキャップに加え、すっぽりはめる型の筒が付属しています。
SIGMAのレンズにはしっかりめのレンズケースが付属しているのが嬉しいですね。
SIGMA 8-16mmをカメラに装着するとこんな感じです。
今回はNIKON D5600に装着しています。
[st-kaiwa1 r]いかつい![/st-kaiwa1]
SIGMA 8-16mmの写りをレビュー
SIGMA 8-16mmをNikon D5600に装着していくつか写真を撮ってみました。
このレンズの写りがどうなのかをレビューしていきます。
以下の点で検証をしてみました。
- 焦点距離
- 解像度
- 周辺光量落ち
- 逆光耐性
- 歪曲収差
※検証は全て撮って出しの写真です。
焦点距離
次の3つの焦点距離で撮り比べしてみました。
- 8mm
- 10mm
- 16mm
8mm(広角端)
10mm(他の超広角レンズの最大画角)
16mm(望遠端)
NIKON純正やTamronのなどの一般的な超広角レンズが広角端10mmなのに対してSIGMA 8-16mmは8mmという圧倒的な画角をもっています。
数字上はたかが2mmの差ですが、写真を見ていただくとかなり写る範囲が広いことがわかると思います。
[st-kaiwa1 r]都庁のこの構図なんかは8mmだからこそ撮れる写真ですね[/st-kaiwa1]
解像度
次の3パターンのF値で撮影してみました。
- f/4.5(解放)
- f/5.6
- f/8.0
写真の赤枠あたりを抜き出して中心解像度・周辺解像度を見ていきます。
まずは中心解像度を比較してみます。
f/4.5
f/5.6
f/8.0
ピントを合わせた中心部は開放f/4.5からくっきり写ってます。
f/8.0まで絞っても回折現象は発生してなさそう。
次に周辺解像度です。
f/4.5
f/5.6
f/8.0
木の葉などは流石に潰れてしまいますが、どのF値でもかなりはっきり写っていると思います。
[st-kaiwa1 r]個人的にはf/5.6が一番きれいに写っているように見える[/st-kaiwa1]
超広角レンズは四隅の解像度がどうしても落ちてしまうのですが、これくらいなら全然OKですね。
周辺光量落ち
SIGMA 8-16mmはほとんど周辺光量落ちがなく驚きました。
こちらの写真は左が撮って出し、右がAdobe Lightroomで周辺露光のみ補正した写真です。
写真を比べてみてもほんのちょっとしか光量落ちしていないのがわかると思います。
[st-kaiwa1 r]Lightroomで簡単に補正できるからそもそも気にしてない笑[/st-kaiwa1]
逆光耐性
SIGMA 8-16mmは逆光にもかなり強い。
f/4.5開放で太陽を直接とらえてみましたがゴーストは出ませんでした。
f/8.0まで絞ったところ右下にうっすらゴーストが出てきました。
光条を出すためにf/22まで絞ってみました。
太陽をとらえてさらにF値を22まで上げてもこれしかゴーストが出ませんでした。
これなんかもf/16まで上げて撮っているのですが、ゴーストほぼ発生してません。
これなら8mmの画角を生かした風景と太陽の両どりをした写真をガシガシ撮れそうです。
[st-kaiwa1 r]光条撮るのにハマりそう[/st-kaiwa1]
歪曲収差
次に超広角レンズの大敵「ゆがみ」を見ていきます。
SIGMA 8-16mmは8mmという画角なのでもちろん歪みはあります。
ですが8mmにしては抑えられているなという印象でした。
「補正なし」「Lightroom レンズプロファイル補正」をした写真を比べてみました。
写真下部の真っ直ぐな歩道が若干アーチ状に歪んでいますね。
超広角レンズの歪みは好みです。
[st-kaiwa1]僕的にはこれくらいなら補正なしでもいいかも[/st-kaiwa1]
SIGMA 8-16mmのおすすめポイント
SIGMA 8-16mm f/4.5-5.6のおすすめポイントは次の3つです。
- 8mmという圧倒的画角
- 写りがいい
- AFが早くて静か
8mmという圧倒的画角
SIGMA 8-16mmは8mmの画角というのが最大のメリットでありおすすめポイントです。
APS-C用の広角レンズでは唯一です。
よくある10mmと8mmじゃ全然写る世界が違います。
8mmだからこそ撮れる写真があります。
周りとは違った写真を撮るには最適なレンズだと思います。
この写真も8mmだから撮れた写真です。
こんなふうに何も考えずにただビル群を見上げた写真を撮ってみるだけでも面白いです。
写りがいい
SIGMA 8-16mmは他の超広角レンズに比べて、
- 周辺減光が少なかったり
- 四隅の解像度が高かったり
- 色のりが良かったり
と写りがいいレンズという印象があります。
フルサイズと比べてしまうとシャープさがやや足りない気もしますが、APS-C機でこのクオリティは素晴らしいと思います。
AFが速い&静か
SIGMA 8-16mmを使ってみて感じたのがAFの速さと静かさです。
サードパーティ製のレンズはフォーカスで迷ったり、ジージー音がするレンズが多いのでAF性能については期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました。
AFが迷うことがないのでストレスなく撮影できました。
SIGMA 8-16mmの残念なポイント
SIGMA 8-16mm f/4.5-5.6の残念なポイントは次の3つです。
- 出目金レンズだからフィルターがつけられない
- 手ぶれ補正がない
- 開放F値が大きい
出目金レンズだからフィルターがつけられない
SIGMA 8-16mmは出目金レンズと呼ばれるレンズ面が丸く出っ張っているレンズです。
そのためレンズが干渉してしまいフィルター類が装着できません。
レンズ保護フィルターがつけられないのはまあいいのですが、NDフィルターやPLフィルターがつけられないのは残念。
NDフィルターがつけられないので花火や滝撮影など長秒露光(スローシャッター )が難しいというデメリットがあります。
手ぶれ補正がない
NIKON 10-20mmやTamron 10-24mmにはレンズ内手ぶれ補正があるのですが、SIGMA 8-16mmにはありません。
超広角レンズなので手ぶれ補正なしでも1/20秒などのシャッタースピードでも手ブレは抑えられますが、1/3秒や1秒などの手持ちでのスローシャッター は不向きです。
開放F値が大きい
SIGMA 8-16mmは開放F値が4.5となります。
日中撮影であれば全く問題ないのですが
- 夜景撮影
- 星空撮影
になるとやや不利になります。
とくに手持ちでの夜景撮影はレンズ内手ブレ補正もないため、手ブレとの戦いになりそう。
ただ、三脚を使った撮影ならf/4.5でも問題ないですね。
[st-kaiwa1]三脚を使えばシャッタースピードは気にしなくていい![/st-kaiwa1]
まとめ|8mmに圧倒されろ
この記事では「【実機レビュー】SIGMA 8-16mmをNikon D5600で試してみた【作例あり】」について書きました。
SIGMA 8-16mmの魅力はなんといってもその画角。
8mmで撮ればどんな景色も面白くキリとることができます。
[st-kaiwa1 r]8mmはマジですごい(汗[/st-kaiwa1]
- 超広角を楽しみたい
- 人とは少し違った写真を撮ってみたい
という方は買って損しないレンズです。
ですが、
- 星を撮りたい
- 手持ちでの夜景撮影が多い
という方はTamron 10-24mmなどのF値が低く、手ぶれ補正があるレンズを選ぶのがおすすめです。
以上、いまやり。(@imayari_orz)でした。